生き霊ストーカー 4
閲覧くださり、ありがとうございます。
霊感強過ぎBBAです。
さてそろそろタイトルにつけた「生き霊ストーカー」に近づいて来ました。
この辺からはオカルト色が強くなってきます。
12 やっぱり監視されてる
社長に会わないように、私はこっそりと時間をずらして作業場に出勤するようになりました。
でも、私が出勤した時は社長が作業場に顔を出す
そしてあれやこれや自分の話、聞いて欲しい話を色々話すような日々でした。
「なんで私がいる時だけピンポイントで来るんだろう?私が出勤していない時は一切作業場に顔を出すこともないのに。」
その精度が高過ぎて、笑っちゃうぐらいでした。
13 着分生地の話
古巣の会社では、お客さんから発注を受けた生地は全て「着分」と称して数mほど、自社の倉庫に保管します。
詰め放題企画に参加してくださったお客様だったら「ああ、あれね。」とすぐにわかってくださると思います。
その着分生地の費用は、
その生地を発注したメーカーさん、ブランドさんが持ちます。
要するに
全部で何十mできた。自社で着分何m取る。残りを納品する。
客先に請求するのは生産にかかった総コストを納品した総m数で割返した単価。
要するに自社で取り寄せた着分生地はその生地を発注してくれたメーカーさんまたはブランドさん持ちで、実質タダの生地たちです。
とても寒い時期に大阪に移住した私たちは、
とても暖かい羽毛布団を準備していました。
でも季節は変わります。
だんだんと、というか急に暑くなって来たので暖かい羽毛布団では寝苦しいと言うことになりました。
もっと薄くて通気性の良いタオルケットのようなものが欲しいなあ。
と思いました。
そこで、
Wildberryの6重ガーゼを思い出しました。
どうせ着分とっているんだろうし、その費用は私が払っているんだし、
社長に言ってその着分もらっちゃおう。と思いました。
14 高かった
ストーカーのように相変わらず私が出勤している時だけ作業場に顔を出す社長に
「6重ガーゼの着分ちょうだいよ。タオルケットがわりにするから。」
と言いました。
社長は
「ああ、6重ガーゼの着分か?ここにあるで。」と言って見せてくれました。
そこには棒反に巻かれた6重ガーゼがありました。
10m以上はあったんじゃないかなと思います。
品番はwbの文字が頭に付いていたので、確かに私が発注した生地です。
おいちょっと待てよ。着分言うてこんなにとってそれ全部私に払わせとったんかい。
と思いました。
「タオルケットにしたいから、2〜2.5mぐらい欲しいねん。ちょうだいよ。」
と言いました。
そうしたら
「これ高かったんやで。結構な用尺あるから、周囲をブランケットステッチでもしてブランケットとして売ったらどうかな〜と思ってんねん。どう思う?」
と社長は私に言って来ました。
いやその費用出したの私やん。何「自分とこの資産やしなあ〜どうしようかな〜」みたいな、
出し惜しみ的なこと言うて来てんの?
なんなら
「費用出すから売ってくれ」って言ったら満足したん?
てか、その生地を生産する代金払ったの私やから、
私に所有権あるやんか。
社長は私がかつて古巣にいて糸のこと、機械のこと、コスト計算のこと、生地単価のこと、
全部知っていると言うことを忘れてしまっているんでしょうかね?
それとも時間が経ったから、そう言う細かいこと、全部忘れてしまっているとでも思っていたのでしょうかね?(バカニスルノモイイカゲンニシロ)
その後でF先輩に
「私の生地、10mも着分取られてた!しかもそれちょっとくれって言ったら出し惜しみされた!費用は全部私が払っているのに!」と散々愚痴を垂れ流しました。
高かったじゃねえよ。
その高い費用出したのは私だよ。
何言ってるんだ。あんのクソジジイ。
そう思いました。
続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「着分を取る」というのは、どういう理由で行われているのでしょう?
返信削除取っておくとどんないいことがあるのでしょう?
それはそれとして、着分を10m取ったあたりでもうちゃんとおかしなことになっていたのでしょうかね、古巣の社長さんは。
着分をとっておくと、同じ生地を別のブランドさんがサンプル縫製したい時に出してあげることができるんです。とはいえお金は取るんですがね。言ってみたら二重取りみたいなもんです。
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