生き霊ストーカー 6
閲覧くださりありがとうございます。
霊感強すぎBBAです。
前回の記事ではモリオンのネックレスがブツんと切れて
「あ、これあかんやつ。」と思ったところまで書きました。
続きを描きます。
18 新しいモリオン
その頃には、私は生き霊に監視されているのだろうなあということを確信していました。
なので、「社長から教えてもらった何かしら」ではない行動をしようと思いました。
東京だと浅草橋とか御徒町とか、
パワーストーン屋さんがたくさん並んでいる場所があるので、
その辺りに行けばいいという感覚なのですが、
大阪では、
昔商売をやっていた10年前に船場センタービルの中にパワーストーン屋さんがあったのを覚えているだけで、
そのお店も軒並み全部なくなっていたので
「「困ったなあ・・・。」と思っていました。
「でも多分どこかにはあるだろう。」と思い、大阪の中心部的な存在の
心斎橋筋商店街に出かけてみました。
あてもなく歩いていましたら誰かから呼ばれたような気がしてそちらの方に目を向けましたら
パワーストーン屋さんがありました。
しかも閉店セールで全品半額。
吸い寄せられるようにそのお店に入りました。
そして呼ばれるようにお店の奥の方にまっすぐ向かいました、
そうしたら出会いました。今も腕にぶら下げているモリオンに。
半額でもなかなかいいお値段がしていました。
黒ければ黒いほど力が強いと言われているモリオン。
これは日にすかしても透けないぐらい黒いモリオンでした。
19 知らない生地
ある日、作業場に行ったら知らない生地が入荷していました。
発注した覚えのない、かなり古い感じの布帛生地でした。
使いさしのものが10タンぐらいあったでしょうか。
「なんだこれ?」と思いました。
社長に「何これ?」と言いました。
そうしたら社長は
「お前最近元気ないやんか。生地見たら元気になるかな〜と思って入荷したんや。
ファミリア使用の生地やで。」
と言いました。
私は自分の好きな生地は喜んで仕入れますが、
好きじゃない生地はできれば絶対にお店には並べたくないと思っていました。
花柄プリントの生地を「無理やり売らされた感」でもう凝りたという気持ちも強かったです。
なので
「私の店で販売する生地は私がチョイスする。なんで社長が勝手にウチで販売する生地をチョイスするんや。」と言って怒りました。
その時ようやく、
社長が関係各方面に
「うちにはWildberryていう生地販売部隊があるんやで、顧客いっぱい持ってるから、いらん生地あったらなんでも売ったるから持ってきてや。」
と吹いて回っていることを知りました。
例え一流ブランド使用の生地でも、納得しなければ販売したくありません。
皇室御用達のブランドの生地だったとしても、その名前にあやかって販売するとかそういう卑怯なことはしたくないと思いました。
ちなみに、船場界隈、テキスタイル界隈ではWildberryは結構有名みたいで、
自社通販サイトを立ち上げている会社さんはWildberryを参考にしてくれたところが意外と多いみたいです。
それはそれでいいんですが。
私がいいと思っていないのに、
ファミリア使用の生地だからという理由で
うちのお客さんが購入してくれるとでも思っているのだろうか?
だとしたらウチのお客さんに対する冒涜だし、
それはすなわち私自身に対する冒涜です。
彼らには私の顔がお金に見えてたんですかね。
20 光る生地
そんな日々の中、
コムサデモードの偉い人だった人が
社内の政治的なあれこれで会社を追い出されそうになっているから助けてやってほしい
みたいなことを言われました。
コムサデモードはファイブフォックスという会社が運営しているブランドで
バブル時期には一世を風靡した黒い服が印象的なブランドですね。
でも、
ファミリー向けの廉価版のブランドを打ち出してショッピングモールに展開したりして
そうしたらもう元のコムサデモードの高いお洋服が売れなくなっちゃって、みたいな感じで
側から見ていても「なんか拗らせている典型的な例みたいなブランドだなあ・・・」と私は思っていました。
「安くしないと売れない」という強迫観念に取り憑かれてしまった典型的な例かなあと思っていました。
その、
会社のめっちゃ偉い人だった人が
会社内の派閥争い的な何かしらのせいで
めっちゃ偉かったのに、新人さんのアシスタントに着かされていて、
お給料も激落で
社内の立ち位置も激下がりで
何かあったら会社を追い出されそう、みたいな状況になってしまっているらしく、
それを「助けてやってくれ。」と。
お給料が激下がりしたけど、
彼の家族は生活レベルを下げることができずに、
「今まで通りの収入を確保してくる」ことを強要されているらしいという話でした。
なので、彼の伝手で日本全国の珍しい生地を集めてくるから、
それを販売してほしいという話でした。
「いや無理です。」
と断りました。
「そういうことはご自身でなさってください。」と。
フィルムで織り上げられた七色に発光する生地、めちゃ高いものなんだけどこういうの売ってくれないかなあみたいに言われましたが
「いやそういうのは舞台衣装にでもお使いになってください。七色に発光する生地で作ったお洋服を好んで着用するような人はウチのお客さんにはいないので。」
とお断りました。
21 くさい生地
が。強硬手段ですかね。
入荷しました。その七色に発光するフィルム製の生地。
「いやこんなん入荷されても前のファミリアの生地同様、販売はせえへんからね。」と突っぱねました。
「そんなにネット販売したいんやったら自社のネットショップ立ち上げて自社の責任で販売したらええやんか。なんでうちにうらそうとするねん。もういい加減にして。」
と思いました。
そしてその生地たち、
臭かったんです。
反物を保管する倉庫っていうのは
意外と雑な環境な場合が多く、
反物は保温性があるので、冬の寒い時期などはネズミが暖を取るために潜入しがちなんです。
そんで、そのネズミを狙って、野良猫が集まって来ます。
そんなわけで、
管理が雑な倉庫で保管されていた古い反物は
「猫のしょんべんくさい」場合が多いんです。
反物の袋がベタベタしていたり、
中の生地にも匂いが染み付いていたり、
そんなことはザラです。
私は、ちゃんと管理、保管してくれている仕入れ先からしか仕入れていません。
テキスタイル、生地の現場って
本当に雑で雑で雑で
「衛生観念どうなってるの?」と思うような環境、本当に多いです。
しかもそのにおい、年月を経るとどんどん臭みを増します。
そんな反物が大阪の作業場に入荷していました。
断ったはずなのに。
F先輩が
「臭い臭い」と言って反物にファブリーズを振りかけていました。
その程度で
どうにかなるとでも思っているのでしょうか。
Wildberryのお客さんは所詮素人さんだから、
わからんやろ。コムサデモードの名前出せば売れるやろ。とでも思われていたのでしょうか。
侮辱にも程があります。
続きます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
◯ムサって店内エンドレスビートルズのイメージ・・偏光生地とか花柄とか急にショップにあったら、オガワ様どうされたの?って確かにファンなら思いますよね。
返信削除車を持っていないので、廉価版のコムサとかアウトレットモールとか行くことがないんですが(物理的に行けない)、ネームバリュー(過去の栄光)にすがるようでは「もう終わったな」と思ってしまいました。
削除臭い生地とかあり得ないです。