おばあちゃんの教訓 1
閲覧していただき、誠にありがとうございます。
本業の方と、飼っている老犬が死にそうになっていたので、更新が遅れてしまいました。
老犬はもう18歳になろうとしているのに、奇跡の復活を遂げてまた元気になりました。
でも寿命には抗えないと思いますので、
お見送りのための心の準備はしておかなくちゃなと思っていますよ。
おばあちゃんがくれた教訓の中で一番印象的だった出来事をここに書こうと思います。
これはおばあちゃんと、不動明王様がくれた教訓でした。
「あんたは罪深い魂なんだから調子に乗ったり傲慢になっちゃいけないよ。
謙虚な気持ちを持つことが大事だ。」」
と当時の若かった頃の私は日常的に言われていました。
「ふ〜ん?」と当時の私は言葉の表面だけど捉えていました。
でも内心、具体的に何をしたらいいのか、さっぱりわかりませんでした。
ある日、いつものようにおばあちゃんの家に行った時に、
「あんた具体的にどうしたらいいか教えて欲しいと思っているね?」と私に言いました。
「神仏ってなんでもお見通しなんだなあ。」と思ったのと同時に、
「欲しかった答えがもらえる。」と思ってワクワクしました。
「まずは自分の魂が持っている罪を滅ぼすことが大事なんだよ。」おばあちゃんは話し出しました。
「まずは掃除をしなさい。」と言いました。
私は整理整頓好きな性格なので、自分の部屋はいつも綺麗にしていました。
なので、
「掃除はいつもしているよ?」と答えました。
するとおばあちゃんは、
「自分だけ良ければいいという考え方はいけないよ。みんなが使う場所を掃除するのが大事だ。」と言いました。
「みんなが使う場所・・・。たとえば教室とか?」と言いましたら
「あんたの学校の教室、汚いんでしょ?」
と言われました。
「なんで知ってるんだろう・・・。」
と思いました。
当時通っていた高専の教室、一応自主管理制だったので、クラス全員で持ち回りで当番制で掃除を担うことになっていました。
でも、高専生って、「生徒ではなくて学生」という扱いなので、担任は一応いますが
学生のこと、クラスのことに関してはほとんど口出しも干渉もしてきません。
なので、教室の中の事は学生の自主管理ということになっていました。
一応、掃除当番はあったのですが、
実際は誰もその当番を担わずに、授業が終わったら速攻帰るような状況でした。
みんながそうだったので、私も「バイトあるから〜。」と言って真っ先に帰っていました。
その状況を見透かされていて
しかも
「みんながそうだから自分も同じでいいんだもんって思っているね?」と言われて
ドキッとしました。
「バイトが終わって帰る時でも学校はまだ開いてるでしょ?」とも言われました。
実際に、高専には敷地内に寮がありましたので、校門は寮の門限、22時までは閉まりませんでした。(確か学年によって門限が違っていたような記憶があります)
「あんたのバイトが終わるのは19時だ。ほんの10分でも5分でも良いから、教室の掃除をしなさい。」
と、言われました。
当時の私は
「ええ〜?みんながサボった尻拭いをなんで私が1人でやらなくちゃいけないの?」
という気持ちでした。
圧倒的に自分だけが損する。
という気持ちでした。
でも、神仏である不動明王様と、おばあちゃんの言葉は私の中では「絶対」でした。
でも、当時の私の価値観では納得がいかない気持ちを禁じ得ませんでした。
続きます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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