おばあちゃんの教訓 2
閲覧してくださってありがとうございます。
高専生だった頃の私は、みんながサボっている教室掃除を
「バイト終わりに1人だけでやれ」と言われて
「なんで私だけが損しないといけないんだろう?」とプンスカと怒っていました。
でも、
当時の私にとっては不動明王様とおばあちゃんがいうことは絶対だったので、
ものすごく腹が立っていたけどバイト帰りに(自宅の近所だった)高専に寄って
真っ暗な教室の電気を点けて渋々掃除をするようになりました。
毎日だとしんどいので、
週に2〜3回。
自分が認識していたよりも教室は汚れていました。
髪の毛とか、綿埃とがすごくて
「こんな汚い環境で毎日勉強していたんだ・・・。」と思いました。
でもやっぱり
「なんで私ばっかりがこんなことしないといけないんだろう?」
と思う自分がいました。
「みんなサボっているのに、私ばっかり掃除してなんか損してる。」
という気持ちで
プンスカ怒りながら掃除していました。
それが習慣化して
「まあいいか。こんな汚い環境にいるよりもゴミや埃がない環境の方が気持ちいいもんね。」
と思うようにいなってきた頃に、
行者のおばあちゃんから新しいダンジョンが申しつけられました。
「学校のトイレ掃除もしなさい。」と。
しかも「素手でやれるようになりなさい。」と。
「えええええええ???????正気か????」
と思いました。
高専には専門の掃除のおばさんがいましたので、
「なんで私がトイレ掃除しなくちゃいけないんだ!」と本気で思いました。
この件に関しては、今話題の、お金をいっぱい巻き上げることで超有名になったカルト教団が同じようなことを信者に強要していたらしいということで非常に問題になっていますが、
当時の私はそんなことはつゆ知らずでした。
当時の私はおばあちゃんのところに行っていてもほぼお金は収めていなかっとのと、
逆にいろんな美味しいものをご馳走になっていたのと、
色々教訓を授けてくれていたのとで、
「なんか意味があるんだろうなあ。」ぐらいのことしか思っていませんでした。
おばあちゃんは、
「他人が一番嫌がることをできる人間になりなさい。」
と言っていました。
「素手で掃除しても平気なぐらいに、トイレをきれいに保ちなさい。」と。
「それがあんたの罪消しにもなるんだよ。こういうのを陰徳を積むっていうんだよ。」
とも言われました。
「ふ〜ん。嫌だなあ。」と
納得する気持ちと、嫌だという自分の正直な気持ちが共存していました。
でもおばあちゃんと不動明王様のいうことは絶対だしなあ。
という気持ちもあり、
バイトがある日は週に2〜3回ぐらいバイトがえりに学校によって教室の掃除をしました。
まあ〜掃除しても掃除しても、埃やゴミってどんどん出てくるものなんだなあ。ということを知りました。
「こりゃキリがないなあ。」と思いました。
トイレ掃除に関しては、
自分が普段使う女子トイレの掃除を、バイトがお休みの日の放課後にするようになりました。
ある日、
和式便座の脇に、すっごく大きい、ゆるめのう◯こがあるのを発見しました。
そのトイレは女子がいる化学科の4年生と5年生が主に使う女子トイレでした。
4年化学科女子は8人、5年化学科は5人いるかどうかでした。(多分4人)
そのうちの誰かがこんなにでっかいう◯こを便器からはみ出させてそのまま放置して知らん顔して帰ったのか・・・。と思うと憎悪感すら覚えました。
どうやって掃除しよう?
頭を悩ませながら
トイレットペーパーでそのでっかいう◯こを便器に流し、
掃除道具置き場にあるデッキブラシとバケツで床をきれいに磨き、
デッキブラシとバケツはスロップシンクできれいに洗い流し、
その後で再度バケツに汲んだ水に雑巾を浸し、デッキブラシで濡れた床を拭きました。
最後にもう一度雑巾とバケツを洗い、その後で自分の手を石鹸できれいに洗いました。
おばあちゃんったらなんてことをさせてくれるんだ。
という気持ちもありましたが、
私自身が一つ上の学年の女子にいじめられていた経験があるので、
ひょっとしたら自分をいじめていたかもしれない人のう◯この不始末をを今自分が掃除しているのかもしれないという現状に
嫌悪感を禁じ得ませんでした。
プンスカしながらもその後バスに乗っておばあちゃんに会いに行って、
またお饅頭とか大福とか食べさせてもらって
色々な教訓を聞いたりなぜなぜ小娘の禅問答に付き合ってもらったりして
ほくほくして帰るという、非常に単純な小娘でした。
それぐらいにおばあちゃんのことが大好きだったんでしょうね。
そんなわけで、
週2〜3回の教室の掃除とバイトがない日のトイレ掃除はしばらく続きました。
そのうち、教室掃除もトイレ掃除もそんなに嫌じゃなくなりました。
トイレ掃除も
「最後に自分の手をきれいに洗えばいいだけの話だし〜。まあいいか。」ぐらいの気持ちになっていました。
そんな日々の中、
私の人生は大幅にかえる転機はある日突然訪れました。
続きます。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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