悲しみ

 閲覧いただき、ありがとうございます。
昨日の記事では行者のおばあちゃんとのほっこりエピソードを書くと発言しましたが、
直近で私が経験したことを書こうと思います。

最近の私は、ひどく悲しい気持ちに苛まれることが多い状況でした。

「更年期鬱かな?」と思いましたが、
私の性格上、あんまりありえないよなあ?とまるで他人事の様に考えていました。

なぜなら、
「このままでは死んでしまう。」という発言はしたことがあるけど、
「どうせ私なんか死んだ方がいいのよ。」とか
「死んでしまいたい。」みたいな思考とか発言はほぼないので。

原因がなくてただ悲しい。
「更年期による情緒不安定かな?」
「更年期による自律神経失調症かな?」
など色々考えてやり過ごそうとしていました。

が、また夢を見ました。

各駅停車の電車に乗ってどこかに行く夢です。
夢の中の私の目的地は高円寺の自宅のはずなのに、
全然知らない土地で、電車は海沿いを走っていました。
山を抜けたら真っ青な海が見えて、岩礁が見えたりしていました。

夢の中で私は「どこに行くんだろう?」とすごく不安でした。

翌日、寝ようと思ってベッドに入りましたら
また、あの青い海と電車の映像が蘇って来ました。
そこに悲しみの気持ちも乗っかって来ました。

ああ、最近私が感じていた悲しみの感情は、私自身のものではなかったんだな。
ということを知りました。

実は、
オットのおばあちゃん、
仮にH子さんとしましょう。
が台湾の日本統治下の時期に台湾で生活していたことがあるのだそうです。
私もオットも台湾がどんな歴史を持っているのか全然知りませんでした。

なので調べてみましたら、
台湾の鉄道は海岸線をぐるりと周回するような形だということを知りました。

夢の中で、とっても青い海が非常に印象的だったので、
北海道や日本ではない様な気がする、とは思っていました。

オットのおばあちゃんが台湾を引き上げて日本の、実家に帰って来た時に、
2人の男の子を連れて帰って来たのだそうです。

そのうちの1人がオットの父です。
子供達の父親に関してどんなに問い詰められても、
H子さんは決して口を割らなかったのだそうです。

実家にはもうH子さんのお父さんは亡くなっていたらしく、
跡を継いだお兄さんが「この子達は自分の養子として育てるよ。」と言ってくれたのだそうです。

優しさに溢れる、いいお話です。
と思いました。

が、
そのH子さんのお兄さんには男子の実子がいました。
H子さんのお兄さんが亡くなって、その男の実子が家を継ぎました。

そしてしばらくの年月が過ぎたあと、
H子さんも老齢でお亡くなりになりました。

そんなわけで、
H子さんのお兄さんのお墓に入れてもらう様にお願いしたのだそうですが、
ちょっとしぶられたのだそうです。
でも、H子さんの息子である父親は先に亡くなっていたので、
孫たち(オットときょうだいたち)は寄るべがないから本家のお墓に入れてあげて欲しいとお願いしたのだそうです。
渋々了承してくれたそうなのですが、
墓石に名前を掘ることは断られたのだそうです。
「お骨を入れてあげるだけでもありがたいと思え。」的な対応だったそうです。

なので、H子おばあちゃんは墓石に名前を刻んでもらえなかったどころか、
戒名も、お位牌ももらえなかったのだそうです。

この事実は、本当に最近知りました。


しかも本当につい最近、本家筋の奥さんに
「H子さんのお骨が入っているせいで、お墓の納骨スペースが狭くなっちゃうんだよね。出してほしい。」
的なことも言われたのだそうです。

そんな出来事があったと聞いて、私はものすごく悲しくなりました。
多分H子おばあちゃんも悲しんでいるのではないでしょうか。

そしてひょっとしたら幸せな時期を過ごした台湾を懐かしんで悲しい気持ちになってしまっているのかもしれないなあと思いました。

日本統治下の台湾で、きっと台湾の発展に貢献するお仕事をしていたH子おばあちゃん。
おそらく素敵な人に出会って幸せな生活をしていたのでしょうね。
でも日本統治下の台湾ではインフラがあまり整っていなかった上に
医療整備や栄養状態もあんまり良くなかったせいか、
病気などでお亡くなりになる日本人の方も多かったと聞きます。

最近聞いた話なのですが、H子さんのお相手の方も、
何かしらでお亡くなりなったのかもしれませんね。

それで仕方なしに日本に戻って実家を頼ったらそこにはもうお父さんがいなくて、
兄には嫁がいて、自分の入り込む場所がなかった、的な。

まあ、これは私の想像に過ぎませんが
私がみた海岸の電車の風景と駅の名前は日本のそれではないなと思いましたのと、
自分の母方の叔父さんの時と同じ感覚だなあ。と思いましたので、
ご先祖供養を急がなくちゃなあ。と思いました。

またきょうだいみんなで相談しないとです。
まだ時間はかかりそうですが、
ご供養は大事なので、進捗状況は遅いですが進めていきたいと思っています。

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