お地蔵様? 2

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無意識のうちにお地蔵様を拾って来ちゃった私は、
おばあちゃんにこんこんと説教されました。

まずは、私自身が「自分は霊感が強いのか〜。」と認識したせいで、
調子に乗っていること。

これはおそらく全ての人が少しは持っているのではないかと思うのですが
「自分は何かしらの特別な存在であると思いたい。」という欲求。
承認欲求的なものですね。

その時期、立て続けにあり得ないぐらいの霊体験をたくさんした私は、
「アタシ霊感つよすぎガール!イエィ!」ぐらいの気持ちで完全に調子に乗っていました。

しかも
「取り憑かれちゃっても不動明王様にお願いして外して貰えば良いもんね!」
という思い上がりの気持ち。

いやあ、若かった頃の私は愚かでした(笑)。
完全に調子に乗っていました。えへ。



そして、自分の力では何もできない、ただの無力な存在であることに気づいていなかったこと。
もう、なんだったら
「私の後ろには不動明王様がいらっしゃるのだから、お願いすればなんでもやってくれる!」
ぐらいの勢いでした。

でもそれって、自分の真の実力じゃないですよね。
それをまるで自分がすごいかのように勘違いしていました。

いや、実際におばあちゃんには可愛がられていたし、
不動明王様にもとってもよくしてもらっていたと思います。

お願いしてもいないのに、秘密裏に、私についている霊を全部あげてくれていた、とか、
後日聞かされたりとかね。
色々、本当によくしてもらっていました。

なので、調子に乗っていたのだと思います。
「私、不動明王様に優遇されてる特別な子!」ぐらいに。

無知は罪って言いますが、
今思えば、顔から火が出ますよ。
愚かすぎて。


「こっちにだって生活があるんだ。いつでも便利に頼られたら迷惑なんだよ!」
と言われました。
「うん。わかる。そうだよね。」
と思いました。

「自力で何にもできないくせに、全部不動明王様にやってもらっているのに、さも自分がなんでもできるように勘違いしているのは違うよ。」
と言われました。
「なるほど。言われてみればその通りだな。」
と思いました。

「そういう気持ちのことを、驕りというんだよ。驕りは傲慢につながるんだ。」
と言われました。
「へ〜。そうなのか。」
と思いました。

「とにかく自分が特別な人間かもしれないという気持ちを捨てなさい。あんたなんか神仏から見たら何もできないただの無力な人間風情なんだから。」
と言われました。
「お、おうっ。そうなのか。」
と思いました。
せっかく自分が普通じゃなくて何かしらの特別な能力を持っているかもしれないと認識して、
それによって自分のアイデンティティを構築しようとしていた私は
戸惑いました。

でも、
言われていることは至極真っ当で、
反論はできませんでした。

「まずは自分が特別かもしれないなんていう気持ちを捨てることだ。
今のあんたは謙虚じゃない。そんな気持ちを持っていたらいろんなものに付け込まれるんだよ。」
とも言われました。
「わ〜・・・、全部お見通しじゃん・・・。」
と思いました。

「あんたなんか、ただのしがない、一人間風情なんだからね!自分の力で何かできるなんて思うのだとしたらそれは大きな勘違いだ!そもそも何かしらの力を身につけていたのだとしたら、この世に人間として生まれて来てないわ!」
ズンドコ追い打ちをかけられました。
「へ〜そういうものなんだ。ということは、生まれ変わってこないで済む魂もいるっていうことなのかな?」
叱られて説教を受けて、自尊心がズタズタになりながらも、
私は更なる好奇心を持ち始めました。

その日はその程度のお説教で放免してもらいました。
けちょんけちょんに叱られたのですが、
帰りのバスの中で私は言われたことを何度も何度も咀嚼していました。

おばあちゃんの発する言葉が
私を貶めようという気持ちからではないことを感じていたのだと思います。

無意識のうちに、ちゃんと理解して受け止めたいなあと思っていたのだと思います。
まず、霊障が強すぎてしかも色々拾って来ちゃうのは「迷惑だ」って言われたからダメだよね。
みたいな感じで、
どうすればおばあちゃんに迷惑をかけずに済むかな?
みたいなことを考えるようになっていました。

続きます。

読んでくださってありがとうございました。

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