3人目のおばあちゃんその7

 閲覧いただき、ありがとうございます。
昨日のお話の続きです。

強めのパーマのおばあちゃんに、両親が怒られてしまったせいで
母親がひどく機嫌を損ねてしまった状況で、私は縮み上がるような気持ちで
おばあちゃんのお家へ伺いました。

そこには、小さな祭壇が設えてあり、小さいながらとても繊細で精巧な不動明王像が鎮座していました。

そこで、すごくいろいろなことを聞かされました。



まずは
おばあちゃん自身が「自分は霊能者ではない。」と言ったこととか。

私が浮霊して自分のコントロールを失ってしまった時、
その霊を大きなお数珠に閉じ込めて、
家に帰ってから不動明王さまに霊界にあげてもらったこと。

「私には何の力もないんだよ。不動明王さまがしてくれたことだ。」と言っていました。

それは伯父さんの霊が上がってきた時も、祖母の霊が上がってきた時も同じだったようです。



それを話してくれた上で、母親に、
「あんたの実家の祖霊祭りがちゃんとできていない。」
と言いました。


母の実家には大きな仏壇があって、みんなよく手を合わせていたので、
「そんなことない!」と母は食い下がりました。





そうしたらおばあちゃんが
「じゃあなえぜこの子が命の危機になるような霊障を受けるんだ?」と言いました。



「でもちゃんとやってる!」と母は聞きませんでした。

そうしたらおばあちゃんは
「あんたの実家は、白木に黒文字の、繰上げ位牌(くりあげいはい)だろう。」と言いました。






繰上げ位牌?なんじゃそりゃ?
当時高校生だった私は全くわかりませんでした。






ご先祖さまとこの世を結んでご供養の気持ちを伝えるアンテナとして
お位牌というものがあるのだそうです。

え〜と、なんだっけな。
もう随分と昔のことなので忘れてしまったので、
正確な数は忘れてしまったのですが
確か、お亡くなりになって49日間の間はこの世の中でうろちょろして良いのだそうです。

そのときは白木に黒文字のお位牌で良いのだそうです。

でも49日間の間に
この世に対する執着や未練を捨てて、霊界に入って、次に生まれ変わってくるための修行をしないといけないのだそうです。

そんで、その49日法要の時には、黒塗りに金文字のお位牌に作り直す必要があるのだそうです。

そのお位牌に書くのは、お坊さんにつけてもらった戒名もしくは家族がつけた戒名、
どちらでも良いのだそうです。

現世で生きていた名前のままだと、執着とか未練を引きずっちゃうので、
死んだ後の名前をつけてあげることが大事なのだそうです。

戒名一文字につき数万円みたいな何かしらが今は横行しているみたいですが、
その上戒名は長い方が霊界で高い位置に行けるみたいな事を言われることがあるみたいですが、
実際はそんなことないそうです。

そんで、お亡くなりになって30年ほど経ったら、「先祖代々」と書かれた黒塗りに金文字のお位牌に入ってもらう必要があるのだそうです。

お位牌はこの世とあの世を繋ぐ窓口みたいなもので、
なくなって30年までは一人一人丁寧にお参りしてもらう必要があるけど、
それ以降はもう今世の執着も忘れてしまいつつあるから、
先祖代々のお位牌に入ってもらって、
「ご先祖さまありがとうございます。」って言われるだけで良いんだそうです。


そんな話、聞いたことないし知らないよ〜!
ですよね。


その上ですね、
ご先祖には、子孫を殺す権限というものが与えられているのだそうです。
なので、先祖を供養しないで好き勝手やっている子孫(私)に取り憑いて殺しても
それは子孫(私)の罪としてみなされて、先祖の罪にはならないのだそうです。




いやいやいや!
それ、なんか納得できない!
結局私が悪いってことなの?
だから取り憑かれてあんな酷い霊障を受けたの?

私、なんもしてないのに被害受けただけじゃん!


当時高校生だった私はそのように思いました。



ただ、母親の実家のお仏壇は、おばあちゃんが言っていた通りの
白木に黒文字の繰上げ位牌でした。




続きます。

最後まで読んでくださってありがとうございました。


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