3人目のおばあちゃんその8

 閲覧くださり、ありがとうございます。
前回のお話の続きです。

私の母の実家のお仏壇のお位牌がどんな状況になっているのか、
なんでおばあちゃんはわかったんでしょうかね?

その前に繰上げ位牌(くりあげいはい)ってなんだ?

当時高校生だった私は、
おばあちゃんが言っていることの内容がチンプンカンプンでした。

その前になんで母親の実家のお仏壇のことをおばあちゃんが知っているんだろう?
とそこもとっても不思議でした。




私の母親はとっても負けず嫌いでプライドが高い人だったので、
他人から自分のいけてないところを指摘されるのがものすごく嫌いでした。
なので、おばあちゃんから、自分の実家のお仏壇のことをあれこれ言われて相当頭に来たと思います。

スケープゴート的な立場で、ネグレクトされがちだった私は
母親のその心の機微にビクビクし通しで、
その度に「私が浮霊さえしなければこんな恐怖(母親からの圧)は感じないで済んだのに・・・。」
と、ひどく罪悪感を感じていました。


行者のおばあちゃんは
亡くなって30年経つ方の霊は「先祖代々」のお位牌に入っていただくように、
亡くなってまだ30年経っていない方に関してはそれぞれの戒名を書いた
黒塗り金文字のお位牌をそれぞれご用意して、そこにお移りいただくように。

と母親に指示しました。

「やり方がわからない」という母親に対して、
「お世話になっているお寺さんに言ったらすぐにやってくれるから大丈夫だよ。」
とおばあちゃんは言いました。




負けん気が強くて非常にプライドが高い母は、
この出来事をとても屈辱的なことと受け取ったようです。

実家の農家を継いだ姉に、ことの経緯を話しました。


実際に母親の実家のお仏壇は、
白木に黒文字の繰上げ位牌でした。




繰上げ位牌とは、
戦時中に、
お位牌を持って逃げるというシーンを見たことがある方が多いのではないのではないかと思うのですが、
白木に黒文字のうっす〜いかまぼこいたのようなものを、
小ぶりな箱に重ねて入れた、簡易的なお位牌のことなのだそうです。
持って逃げやすいように。

まあ、現世で言ったら通勤ラッシュの電車の中みたいな状況で、
その中で、
「◯◯さ〜ん!出てきてください!」と呼ばれても
「いや、動けないし。出れないし。」というような状況なのだそうです。

しかも
白木に黒文字の位牌は、
言ってみたら仮の住まいのようなもので、
「とりあえず雨風を凌ぐためにこの犬小屋の中で暮らしておけや。」
と言われているのと同じような状況なのだそうです。

(言い方悪い)

なので、ご先祖はずっと通勤ラッシュのようなぎゅうぎゅう詰めの状況の上、
犬小屋みたいな粗末な場所で長年居させられたそうなので、
お供物を上げられても、お参りされても、全然届かなかったのだそうです。

これは仏教のご供養の形式であって、
宗教が違ったらまたご供養の仕方っていうのは違うのではないかな?と思います。

私は当時おばあちゃんが教えてくれた話をそのままお伝えしているので、
もし違う宗教の方がいらっしゃったら
その宗教の正式なやり方があると思うので、
その宗教及び宗派にお尋ねくださいね。


先祖という存在は子孫に祟る権利が与えられているらしいので、
子孫に取り憑いてついうっかり殺してしまっても罪には問われないのだそうです。



そんな話聞いたことないよ。知らないよ。
当時の私は思いました。

でも当時、行者のおばあちゃんは
「娘が死んでも良いと思っているのかい?」
とすごい剣幕で怒っていたよなあ。ということだけは覚えています。

まあ、
私は実の母親から「産まなきゃよかった」と20歳の誕生日に言われた存在なので、
別に私が死んでも「学費と食費と生活費の負担が減った。よかったよかった。」と思われておしまいだったのではないかな〜と思います。

ただ、
行者のおばあちゃんにあそこまで言われて、
プライドが許さなかったのではないかなあと想像します。


母親の実家のお仏壇の
繰上げ位牌をお坊さんにバラしてもらって、
過去帳を調べてもらって、
お亡くなりになって30年経たない方は独自のお位牌を用意して、
それより先にお亡くなりになった方は、先祖代々のお位牌に移っていただくために
母親の実家が檀家なお寺のお坊さんに来ていただいて
ご祈祷をお願いしました。(相当経費がかかったのではないかと思います)


私も立ち会ってお参りしました。


お坊さんが
30年経っていない仏様に関しては黒塗り金文字のお位牌を用意してくれて
それぞれの戒名を唱えて、
それぞれのお位牌に入ってもらうように言ってくれて、
そんでお経を唱えてくれました。





お経の間中、
お仏壇の蝋燭が、
あり得ないぐらいの大きな炎でボウボウと燃え盛っていたのでがひどく印象的で、
「こんなことってあるんだ・・・。」と思いました。




母の実家を継いだお姉さんも一緒にお参りしてくれたのですが、
蝋燭の炎の立ち具合に、すごく驚いていました。

「いつも使っている蝋燭なのに。こんなに炎が立ったことなんてないよ?」と。



それで私の、母親の実家関係の霊障は一旦収まり、
「ああよかった。収束した。」と安心していました。

でも次は、父親の実家関係が上がってくることになりました。
まあ、そうなりますわな。



続きます。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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